やっと春らしく暖かくなってきた。枯れたようになっていた枝先に やさしい新芽が次々と出てきた。

若い時は ロマンチクな秋が好きだったが 今は 活き活きとした息吹きを感じる春先が一番好きだ。家の中へ取り込んでいた鉢植えたちも そろそろ出し始めた。初夏に咲く花の種を少し蒔いた。温度が足りないのは もう少し待ってから蒔こう。バラの新芽も生きよい良く出始めた。殺虫剤を使いたくないのでうまく咲くか心配だ。春一番に咲く ”みつまた”が まるで 花かんざしのようにいい香りで いっぱい咲いている。見た人は みなかわいいと言ってくれる。周りがまだ、葉をあまり出していないので とても目立つ。

30年続いた”人形劇”を3月末の公演でお終いにした。少し寂しいが仕方がない、メンバーの大半が 老化と体調を崩してしまった。なかでも 癌で2人を失った。腰痛で人形を持って中腰で動くのが無理だったり、心不全で発作がおきたり、腕が骨粗鬆症のせいか 万歳や後ろに手が回らないとか 色々あった。私が一番年寄なのに 見た人は 声がまだ可愛く元気だ(あつかましいかな)と言われているが 一人や二人では出来ないので しょうがない。たくさんの小学生、保育所、幼稚園、老人ホームの人達に喜んでもらえたかなと思う。昔ボランティアで行った 養護施設(乳児から中学生まで)の親のいないか 放棄した子供たちに見せて上げられなかったのが 心残りだ。もう,ずいぶん大人になっている事だろう。家に泊めて、うちの子供と一緒に万博公園の乗り物に乗せて上げたのを思い出す。